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意外な才能!? [こども・学校・教育]

ひろすけは今、学校の家庭科の授業で作品の製作をしています。
布でカフェエプロン・フリースでマフラー・毛糸でネックウォーマーなどの選択肢の中から、ひろすけは「毛糸でマフラー」を選びました。
リリアン編みですけど、ダンボールに割り箸をはりつけて巨大なリリアンの土台(っていうんですか?)をつくり、それでリリアン編みをしていくと、ざっくり輪に編まれたマフラーができあがる、という手順のようです。

実は私、リリアン編みってこの年まで未体験でした。
昔、なんかちぃ~さな編み機を手に持って編んでる子がいるのを横目で見たことは何度もあるのですが、うちは母が編み物をガンガンやる人だったので、リリアンの編み機と糸を買うくらいなら、家に大量にある編み棒と毛糸で棒針編みやかぎ針編みをやるほうが現実的でした。

なので、ひろすけが作ってきた巨大リリアン編み機にまずびっくり。直径30センチ以上あります。それに普通に毛糸を巻きつけて編んでいくのですが、私は最初の糸のかけ方からわからないので、ひろすけが教わってきたとおりに編み始めるのをみて、へぇ~と感心するばかりでした。

そしてひろすけ、なんと「リリアン編み超おもしろい~」と言いながら、どんどん編んでいくのです。
男勝りで不器用なひろすけが、まさか編み物に夢中になるとは。びっっくりです。
「ゲーム以外ではじめて熱中したかも♪」なんて言いながら、いつもの不器用さはどこへやら、驚くほどのスピードで編んでいきます。私はやり方を知らないので、ただただ呆然とみていました。

持ち前の好奇心がむくむくわいてきて、やりかた教えて♪と頼んで、数段編ませてもらいました。ほぉほぉなるほど、ガーター編みが見えてるけど、それは輪の内側が見えてるからで、編み機の下から輪になって出てくる部分は、メリヤス編みになってるわけね。こりゃ簡単でいいね♪

それにしてもひろすけは面白い子です。
歴史好きは私の父そっくりです。日本史で大学受験したはずの私がまったく聞いたこともないような人物の名前を語ってます。父が生きてたら、ふたりで何時間でも幕末がどうだ戦国がどうだと語り合っていたことでしょう。
そして今回の意外な発見、編み物好き。実はこのマフラー、私の母にプレゼントしてあげたいから作ると決めたんだそうです。おばあちゃんはおじいちゃんもおじさんも死んじゃって、ひとりでかわいそうだから。うちがプレゼントしてあげたいんだ♪でも使ってくれるかなぁ~。と言いながら、一生懸命編んでます。
その話を聞いた母、もう大喜びで、なんとすでに友人たちに「孫がマフラー編んでくれるんだってさぁ」と自慢しまくってるとのこと(^^;おいおい、自慢はせめて完成してからにするように。とつっこんだら、「だぁってその気持ちが嬉しいがね~!」と、電話口で浮かれまくってました。孫が8人いてはじめてそんなこと言われたよ♪だって。すいませんね娘はそんなこと思いつきもしませんでしたよ。(^^;(^^;
編み物面白くって楽しいってよ、と伝えたら、ますます嬉しそうでした。こういうのを「隔世遺伝」と言うんでしょうかね。どこにどんな才能が眠っているかわからないものですね・・・。

・・・ところで、リリアン編み初体験の私、ひろすけが間違えて目を飛ばして編んでしまったところを直せないかと聞かれて、はたと考え込んでしまいました。
普通の棒針編みなら、一目落としたら、その次の段を編むときに 落とした目は存在しないわけですから、編めない。だから落とした目から上はずーっと一目足りない状態で編めてしまうわけです。だから直すときは、落とした目をかぎ針で拾って、上の段の横糸を拾う、またひとつ上を拾う、また上を・・・と繰り返せば、落とした目の行を復活させることができますよね。だけどリリアン編みは、一段おとしていても、その次の段を編めてしまう。ということは、後で落とした目を拾っても、その上の段にあるべき横糸は、すでにその上の段にひっかかっているから、拾ってつないでいくことができない。

これ、どうやって直せばいいんですか!?

家庭科の先生には、間違ったところは後で直せばいいよと言われたらしいのです。が、いったいどう直せるのか、不思議で仕方ありません。ひろすけに聞いて来いといっても、そもそもメリヤス編みやガーター編みの概念がないのですから、直し方を私に伝えられるほどしっかり習得してこれるとも思えません。

ひろすけも最初は慣れていなかったので、結局2回ほどいて編みなおしをしました。
私が直し方を知っていれば、やりなおさずに済んだのにと思うと、なんとも悔しいです。
リリアン編みで1ヶ所編み損ねて、その上を普通に編んでしまったときの修復方法、ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。
もう1メートルほど編み上げてるので、これで間違えたら編みなおしさせるわけにもいきません~。

母はきっと、たとえ一目二目と目が落ちてるマフラーでも、喜んで巻いてくれると思いますが。
どうせならきれいに編んだものをプレゼントさせてあげたいです。
この先目を落とすことなく、無事完成しますように・・・。


 

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