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冬の函館・2日目その1。 [旅行・お出かけ]

二日目の朝。六時半の目覚ましで起床。
さくっと支度を整えたら、朝食会場に出発!!
昨日のチェックインの時、朝食会場の混雑具合のグラフを見た夫
「明日は絶対朝一番に行こう」と 気合を入れていたのでした。

6時40分には会場についたおかげで、スムーズに席に案内されました。
「最初からあれもこれも取らないほうがいいよ、
ステーキとオムレツと海鮮丼だけで 結構お腹にくるから!」
半年前に食べている私は 夫にしっかりアドバイスして
なるべ~く厳選してお皿にとってきた…つもりなのですが…。

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いや多いだろ。

前回たどり着けなかった塩ラーメンがどうしても試したくて…
前回めっちゃおいしかったジャガイモはやっぱり食べたくて…
ステーキとオムレツはやっぱり外せなくて…
そして海鮮丼は ご飯の量を最小限に控えて盛ったんだけど…

…まったく懲りてないな、私。(^^;)

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ごはんをめーっちゃ控えた海鮮丼。
いくらと甘えびが隠れて見えてない…はい、それほど他の海鮮を乗せたんです。

夫のも画像がありますけど、まあ、私の1.5倍はありましたね。
スープカレー取るなら他のどれかを明日に回すといいよ、って
事前にあんなにアドバイスしてあげたのに…(笑)

私が「お昼は初日しか食べられないよ」と言った意味が
よ~~~~くわかったらしいです。

大満腹で部屋に戻り、しばし食休めの後、温泉へ。
朝風呂はサイコーだぁ…。

さて二日目はどこへ行こう。
天気は、朝食を食べているときは外はがっつり雨が降っていましたが
11時前にホテルを出たときには、なんと止んでいました。
明日は天気が一気に悪くなり、強風&雪になるという予報だったので
昨夜ライトアップを見てきた元町の教会を再訪することにしました。

国際ホテル前から、元町周遊バスに乗りこみます。
周遊バスの中は、クリスマス仕様に飾り付けられていました。
運転手さんの後ろのスペースには、巨大なクマさんが!


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この角度で撮影したってことは、そうです、目の前の席に座りました。
いやね、若い娘が乗ってたらそりゃ遠慮しますけど、
このときはたまたま女性の乗客が私だけだったんですよ!

そして再びロープウェイ山麓駅前で降り、坂を登らない散策開始。
聖ヨハネ教会を見て、チャチャ登りを下り、カトリック函館元町教会へ。

夏に来た時も、ここの中がすごく心地よくて しばらく佇みましたが
夫は私以上にこの教会の空間が気に入ったようでした。
暖房もなく、外よりも寒いんじゃ?と思うほど冷えた室内でしたが
かなり長い時間かけて じっくり滞在してきました。

続いてハリストス正教会へ。
ここは拝観料を200円とることもあり、中は暖房がきいていました。

DSC_0686.JPG

ロシア正教会の十字架は 普通のクロスではなくて
「八端十字架」と呼ばれる独特の形をしているんですね。

RussianCross
ハリストス正教会のホームページ(FAQ)より引用)

係りの方に200円を払うとき、この教会について書かれた
一枚の紙を渡されるのですが、それにはこの十字架の説明はなし。
そのへんのことも書いてくれてたら親切なのにな。

雨は降ったりやんだりのお天気。
イルミネーションがきれいだった八幡坂も、今日は寂しげです。

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旧公会堂へ向かう道すがらのお店。

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干し柿ののれんが、見事!

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時が昭和で止まってるみたい。
たばこの看板の隣は、がごめ昆布の無人販売所です。

この後、元町公園の脇を通ってU字に折り返し。
一段下の坂を 元来た方向に戻りながらゆっくり歩きました。

雰囲気のよさそうな茶房や、ニョッキのお店など
いいね~入ってみたいね~と話しつつ、
・・・お腹 いっぱいだね・・・(^^;) と あきらめて。
八幡坂を過ぎ、大三坂あたりに差し掛かったところで
ちょうど12時になり、カトリック函館元町教会の鐘が鳴り出しました。

今でも人力で鳴らすというハリストス正教会の鐘が有名だそうですが、
鳴らすのは日曜の午前10時ごろと決まっているそうですね。
元町教会の鐘の音はとてもいい音で 心が洗われました。

そのまま大三坂を横切って、瓦屋根がとても立派な東本願寺へ。
雨にあたって一層黒光りを増す瓦、三万三千枚もあるそうです!
本堂の入口の小さな木戸をギギ…と開けて、中へと入りました。

日本最古のコンクリート製寺院なんだそうです。
風情がないと思っちゃいますが、函館は過去に何度も
大火に見舞われている土地柄なので、自然の流れだったのでしょうね。

お堂の中にはお賽銭箱もあり、天候に左右されず参拝できました。
消失前の建物についていた鬼瓦の展示もあり、
至近距離で見る鬼瓦のあまりの迫力に 身がすくみました。
…いやほんと、こんな鬼に睨まれちゃ、悪いことできないわ。(^^;)
普通は地面から屋根を見上げるから、小さく見えてるだけで
こんなに迫力あるお顔してるなんて わからないんですね。

コンクリートのお堂の中は空気が冷え冷えとしていたので、
東本願寺の境内を出たときには、私達の体も冷え切っていました。
思わず、目の前にあった「函館カール・レイモン」のレイモンハウスへ。

美味しそうなウインナーのお店だね、ぐらいの認識で入店したのですが
入った途端 「いらっしゃいませ~、ご試食どうぞ~!」の声が。
とてもにこやかで話しやすい店員さんが、ウインナーやハムを
これ試食サイズじゃないでしょ[あせあせ(飛び散る汗)]って大きさで 次々渡してくれました。
それがまた すごく美味しい!ハム買って帰りたいくらい~!

どうせお昼をちゃんと食べられるほどお腹はすいてないし、
ここでホットドッグを1つ買って 分けて食べようか、と思って
ホットコーヒーと牛乳を頼み、それと1つだけで申し訳ないけど
レモン&パセリのウインナーの レイモンドッグを注文しようとしたら
「今日のご試食がちょうどレモン&パセリなんですよ~(^^)
食べていってくださいね!!」と焼きはじめ、
結局 コーヒーと牛乳の注文だけ受けてくれました。

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トレーに載せられた 試食のレモン&パセリ。
これ以外にウインナーもロースハムも既にいただいてます。

こんないただいちゃって、いいんですか?と恐縮したら
今日はお客さん少ないし、いいんですよ~♪ って。
どうぞゆっくりしていってください、宜しければ二階もご覧くださいと
どこまでも親切な店員さんでした。

冷えた体だけでなく心もほっこりさせてもらって、
それではと 二階の「レイモン歴史展示館」へ。

私も夫も カール・レイモンさんのことは全く存じ上げなかったのですが
いやあ、正直、感動しました。
「マッサン」の朝ドラのリタさんに引けを取らない、波乱万丈な人生。
函館の旅館のお嬢さんとの大ロマンス、結婚を大反対され
彼を信じて、中国で彼と逢うため一人で国外へ駆け落ちした奥さんもすごい。
それから様々な苦難を乗り越えて帰国、函館駅前にソーセージ店を開き
全く受け入れてもらえない状態から次第に軌道に乗っていき
ようやく順風満帆になってきたところで 戦争ですべて国に没収されて。
終戦前後はスパイ容疑で特高に常に見張られ
周囲の日本人からも心無い言葉を浴びせられる日々をすごし…
戦後10年、ようやくソーセージ作りを再開できて
そこからまた苦労して…北海道の発展のために尽力して…

…こんな端折った説明では伝わらないので、
ぜひここを訪れて レイモンさんの生涯をみてください。
西洋から、はるか東方の日本に根を下ろして
日本の発展に貢献した人が ここにもいること。
そして、函館という町が その土壌となるだけの
国内でもとても発展した大きな町だったということ。
(1920年の調査で、函館は人口が全国9位。
小樽や札幌より多くの人が住んでいたってことです!)

ペリーが来て、土方歳三が討ち死にしただけじゃない
函館という街で繰り広げられた たくさんの人生模様に
思いをはせたのでした。
…まさか、ソーセージの店の2階でそんなことを考えるとは
想像もしていませんでしたけど。(^^)

2日目その2へ続きます。


 

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